電気自動車を購入する時の注意点とは?後悔しないためのポイントを徹底解説

電気自動車(EV)の購入は環境面や維持費の安さから注目されていますが、ガソリン車とは異なる特性を理解せずに選ぶと後悔する可能性があります。本記事では、充電設備の設置条件、航続距離の実用性、バッテリー寿命や保証、中古EV購入時のリスクなど、購入前に必ず押さえるべき7つのポイントを徹底解説。試乗の重要性や最新補助金情報も交え、失敗しないEV選びのノウハウを提供します。
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Cartree事務局

2025年02月12日 11:42

はじめに:EV購入は「事前知識」が成否を分ける

電気自動車(EV)の市場は急速に拡大していますが、充電インフラやバッテリー特性など、従来のガソリン車とは異なる課題があります。

購入後に「こんなはずでは……」とならないよう、本記事では具体的な注意点と解決策を紹介します。

ポイント1. 自宅充電設備の設置可否を最優先で確認

EVの日常利用には自宅充電が不可欠です。

以下のポイントを確認しましょう。

  1. 戸建て住宅の場合 :専用コンセントの設置費用は約10万円が目安。※太陽光発電と連携すれば光熱費削減効果も
  2. マンション・アパートの場合:管理組合の承認が必要なケースが多く、工事不可の場合は近隣充電スポットの利用が必須
  3. 充電時間の現実性:普通充電はフル充電に約8時間が必要です。急速充電は30分で80%まで可能です。(※急速充電の多用はバッテリー劣化の原因に繋がるので要注意)

ポイント2. 航続距離は「公称値×0.7」で計算する

カタログ記載の航続距離は理想条件下の数値です。

実用時は以下の要因で低下します。

要因
航続距離低下率
暖房使用(冬)
最大30%減
高速道路走行
20%減
荷物積載
10%減

実例比較

  1. 公称400km → 実質280km(冬の高速走行時)
  2. 軽EV(200km公称)→ 実質140km

遠出が多い方は500km級モデルが安心ですが、価格は1.5倍以上に。

ポイント3. バッテリー保証内容を厳格チェック

EVの心臓部であるリチウムイオンバッテリーは高額な消耗品です。

主要メーカーの保証基準例

  1. 日産リーフ:8年/16万km(容量70%以上保証)
  2. テスラ:8年/24万km(モデルにより異なる)
  3. BYD:バッテリー寿命サイクル3,000回(約10年)

中古EV購入時のリスク

  1. 保証期間切れの場合、バッテリー交換費用が70万円以上かかるケースも

ポイント4. 寒冷地対応モデルか確認

寒冷地では以下2点が必須です。

  1. ヒートポンプ式暖房搭載:PTCヒーター式より電力消費が少ない
  2. バッテリー温冷房システム:極寒環境での性能維持に有効

※北海道在住者のEV利用率は全国平均の1/3というデータもあります。

ポイント5. 充電スポットの「リアルな状況」を調査

全国の充電スタンド数は約3万基(2024年現在)ですが、地域格差が顕著です

チェックツール

  1. 日本充電サービス「EVsmart
  2. カーナビ連動アプリ「GoGoEV

隠れたコスト

  1. 急速充電1回:300~500円(30分あたり)

ポイント6. 中古EV購入時の5大チェック項目

中古市場では特に慎重な確認が必要です

  1. バッテリー健康状態(SOH値)
  2. 充電ポートの互換性(CHAdeMO/CCS)
  3. ソフトウェア更新履歴
  4. 保証の有効期限
  5. 修理対応可能なディーラー有無

ポイント7. 補助金・税制優遇の「2025年問題」

2024年度現在の優遇制度は要チェックです。

国の補助金

  1. 新車EV:最大85万円
  1. 軽EV:最大55万円

自動車税減免

  1. EV:約2.5万円/年 → 約1,000円に

※2025年度から段階的に縮小予定

EV購入のメリット vs デメリット比較表

メリット
デメリット
ランニングコスト(ガソリン比1/3)
初期費用が高い(同クラス車で+50万円~)
静粛性・加速性能が優れる
充電時間が長い
環境配慮イメージ向上
中古市場での価値下落率が大きい
自治体補助金の併用可能
寒冷地での性能低下

購入前必須チェックリスト

  1. 自宅/職場の充電環境
  2. 主要移動ルートの充電スポット分布
  3. バッテリー保証期間と条件
  4. 5年後の想定走行距離
  5. 居住地域の気候特性
  6. 中古車ならSOH値70%以上か
  7. 補助金申請期限

まとめ:EVは「計画的な購入」が成功の鍵

電気自動車は環境性能と技術革新の象徴ですが、従来車との根本的な違いを理解することが重要です。

本記事で紹介した7つの注意点を踏まえ、充電環境・使用目的・予算を総合的に判断してください。

試乗時に「実際の航続距離」「充電ポートの操作性」を必ず確認し、ディーラーとは保証内容を書面で明確化することが後悔しないコツです

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